2018年5月19日土曜日

エホバの証人の家族が崩壊する理由 〜 それは 霊的ネグレクト が起きるからである〜




 久しぶりの更新ですが、今日、エホバの証人問題についての大きな「気づき」があったので書き留めて置こうと思います。


 実はここ数ヶ月で、爆発的に「twitter界隈で、元JWを公言する方が増えてきた」という実状があります。


 わたしは、本当のところは30年前に脱塔しており、このはかない人生の大半を「世の人」として過ごしているため、JW関係について何か書き残したり説明しようと思いついたのは、比較的最近のことです。



 それはいわば、この世界で生きている「客観的な視点」でかつてのJW界のことを冷静に書けるからこそのブログ記事であり、ツイッターでのつぶやきなのですが、今日、とある方とお話をしていて



「JWにおける家族問題は、実は”霊的ネグレクト”という現象が起きているのではないか」



ということを発見しました。



 これまでエホバの証人の家族問題は、80年代ごろは


「輸血禁忌における教義・戒律問題」


として着目されたのがスタートだったと思いますが、近年では


「毒親問題」


とからめてJWの親子関係が問われるような場面もありました。




 このブログでも、JW親子の問題については何度か書いていて、




■  毒親問題を解決する ~宗教関係なく、すべての親はダメ親である~
 https://goodbye-jw.blogspot.jp/2017/07/blog-post_12.html



では、まさに毒親の視点でまとめたことがあります。




 ほかにも、



 ■ ”エホバの証人”の2世女子の生き方は、2つしかない。 ~その絶望と苦悩~
https://goodbye-jw.blogspot.jp/2017/04/blog-post_12.html



■ なぜJW2世には救いがないのか。 ~むしろ、死にたくなる理由~
https://goodbye-jw.blogspot.jp/2017/05/jw.html




あたりでは、1世信者と2世信者の成立の違いや信仰の面から解説したこともありました。




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 しかし、それらを包括したときに、エホバの証人の親子問題は




「霊的ネグレクトが起きる」



ということに尽きるのではないか、と発見したのです。


(霊的とは、エホバの証人の専門用語の一種ですが、信仰における、信仰上のネグレクト、というニュアンスが近いように思います)




 というのも、エホバの証人の通常の信仰スタイルでは、彼らは基本的に「よき人、よき親」であろうとします。



 つまり、毒親やヤバイ親が、こどもを虐待する、信仰を強制するのとは、多少意味合いが異なるのです。



 あくまでも、親や1世、あるいは会衆の周囲の人は、本来は「よき人」であることが信仰の現れだと思っているわけです。



 しかし、結果的に子供との関係が「ネグレクト」に近いものとなってしまうのは、どういうわけなのでしょうか?




 ネグレクトとは、辞書では、

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8D%E3%82%B0%E3%83%AC%E3%82%AF%E3%83%88




■ 養育すべきものが養育しない 怠慢や放棄

■ 与えない、放置する、学業などを取り上げる



ことを示します。


 これは当然、子供たちにかなりのダメージを与え、人格を壊す大問題です。





 ところが、いわゆるこの世で起きる「リアルなネグレクト」は、親に問題があったり、それこそ毒親であったり、経済的などに課題がある状況下でそうした放棄が生じるのですが、



「エホバの証人の家庭では、愛情があり、保護者が基本的には良心的であっても、

 行動として霊的な面を皮切りにネグレクトが起きる」



ことに問題の根幹があるようです。つまり、良き人でありながら、悪しき人へと変貌する、その事態が起きるのがエホバの証人の家庭なのです。




 その最たるもの(←これもエホバ語ですな)が排斥です。




 何がしかの(教義上の)問題を起こしたことで、本来ならば愛情でつながるはずの家族が(霊的に)排除されてしまう、このシステムは、



「家族という絆を破壊する(霊的)ネグレクト」



そのものと言えるでしょう。





 そして、大変遺憾なことですが、エホバの証人たちは



「霊的ネグレクトを”してはいけないことだ”と感じることができず、”霊的ネグレクト”を行うことが正しい


と思い込んでしまうのですね。これはとんでもない事態です。




 では、それが本当に正しいのか、あるいは間違っているかもしれないのか、その基準を決めるのは一体誰なのでしょう。



 それは、行為の主体者である家族の構成員ではなく、会衆の長老や会衆という他人であることになります。



(おそろしいことに、教祖が決めるわけでも、協会そのものが決めるわけでもなく、あくまでも忖度された「会衆内部の人たちの合意」です)




 エホバの証人システムが恐ろしいのは、「教祖が言ったからそうなんだ」という「仮にも責任者がいる」のではなく、



「自分たちが神とやらに勝手に忖度して、なんとなくイメージで決めている(統治体の解釈を含めて)」



ということです。



 言い方によっては、



 洗脳・マインドコントロールよりひどい!!!




と言えるでしょう。なぜなら、




「自分たちでそう自然に仕向けている」



ので、コントロールされた人たちのように



「本当に悪いのはあいつ、ではなく、自分で悪事を自ら生み出している」



からです!!!!!




 これは、蛇に騙されたエバどころの話ではありません。




 一刻も早く、このことに気づいてください。



 そしてできることであれば、辞めJさんや、元JWさんのみなさんは、


「今、霊的ネグレクトに遭って、一人ぼっちでいる」


人を見つけたら、可能な範囲で手を差し伸べてほしいと思います。



 私も、30年の時を経て、今これを書いているのは、そういうことなんじゃないか?と思っています。